2019年に新卒入社し、法人営業やコンテンツ制作を経て、10月にLiBzCAREERのプロダクトマネージャーに着任。以来、求職者と企業のより良いマッチングを生み出すための機能やサービス改善に、圧倒的なオーナシップで取り組んできました。
自分が携わるサービスに誇りを持ちたい、堂々とサービスの良さを発信したいと語る彼女の、サービスづくりにおけるこだわりとは?
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アサイン当時を振り返ると、「LiBzCAREERをこうしたい」という理想像に対して自分の力がまったく追いついておらず、もどかしかった記憶があります。後に会社の構造改革の一環で、プロダクト開発の体制や仕組みに大きな変化があり、エンジニアのバックグラウンドがない自分でも貢献できるポイントが一気に広がりました。
自分が活躍できるチャンスを得た今、私だからこそできるプロダクトマネジメントを模索しながら日々挑戦を続けています。
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プロダクトマネージャーとして意識している3つのこと
ーーまず、プロダクトマネージャーとして意識していることを教えてください。
自分がプロダクトマネージャーをやるうえで意識していることは、3つあります。
1つめは、ユーザーの声や行動を誰よりも知ろうとすること。具体的には、ユーザーの動きをGoogleアナリティクス等でできるだけ細かく追ったり、各種コンテンツのフィードバックコメントをチェックしたりしています。ユーザーがどう動いて、どこでつまずいているのかを、常に定量的に把握しておきたいんです。また最近はtoCのCS業務も兼務しているので、お問い合わせ内容から改善ポイントを探ったりもしています。
また、企画をする上で何か気になる点があったら、すぐに分析をするようにしています。LiBのプロダクト開発チームでは今、Metabaseというツールを使っています。SQL等のデータソースに対する専門知識が無くても、WEB上の条件選択でデータを検出・可視化することが可能なので、自分で積極的に分析をすることができています。
Metabaseを導入するまでは、私にSQLの知識が足りなかったこともあり、他のメンバーに依頼して、主業務の合間を縫ってデータ抽出作業をしてもらう必要がありました。そのため、ヘタするとひとつの数値を見るために1~2日かかってしまうこともあったんです。正直、他の人の時間を借りる申し訳なさや、もどかしさを感じていました。その頃と比べると、今は自分の思考に合わせてスピーディに必要なデータにアクセスし、かつ簡単に集計できるという点で、だいぶ機動性が高まったと思います。
2つめは、自分の感覚や価値観を疑うことです。LiBzCAREERの現状のコアターゲットは30歳前後の働く女性であり、属性としては自分もそのど真ん中です。だからこそ、「自分の感覚でものづくりをしない」ということを自分に課しています。考え方や行動のパターンは、自分が生きてきた環境によって大きく異なりますよね。「こういう人はこうするだろう」という予測は仮説としてはもちろん大事なのですが、そこにバイアスがかかっていないか、自分の考えに寄りすぎていないか、は常に意識しています。
「自分がこうだから」ではなく、「ユーザーがこういうアクションをしているから」というファクトベースの判断をする。できるだけ客観的・定量的な判断をする。当たり前のことかもしれませんが、よりよいサービスを届けるためにも、意識して自分の感覚を疑うようにしています。
3つめは、人の力を借りること、そして感謝の気持ちを伝えること。責任は持ちつつも、自分1人の力では何も成し遂げられないと思っているので、感謝の気持ちを持ちながら、それぞれの強みを持ったメンバーに頼らせてもらっています。これはもう、プロダクトマネージャーに限らず、あらゆる仕事に通じることですよね(笑)。
呼吸をするようにディレクションする
ーーこれまでのプロダクトマネージャーの経験を踏まえて、鈴野さんの強みは何だと思いますか?
自分の強みは、計画性ですかね。もともと、きっちりとスケジュールを管理して、計画的に物事をやり遂げることが好きなので、比較的この仕事は向いていると思っています。学生時代の活動でもそんな役割を担ってきたので、ディレクションは呼吸をするようにできます(笑)。適切な人を巻き込んで、「これはいつまでに」「これはあの人に」という細かい動き方を頭に描き、先回りして動くのが好きなんです。
あとは、細かい確認作業も得意なほうだと思います。どんなに小さな機能でも納得がいくまでとことんテストをしたり、LiBzCAREERの職種データの見直しのために、膨大なデータを全てチェック&修正したり。もともと、性格的に苦ではないタイプなのかもしれません。もちろん作業中は心が折れかけたりもしますけど(笑)、最終的に「よいものをユーザーに届けたい」という責任感が勝つんだと思います。
1700円のジェラートから学んだ「UX」の奥深さ
ーーUXの視点を磨くために、プライベートも意識していることがあると聞いていますが。
最近は、よりレベルの高いサービスづくりをするために、「できるだけ新しい体験をすること、そして体験を言語化すること」を心がけています。
たとえば最近、休みの日に、1700円のジェラートを食べたんです。1700円のジェラートって、普通に考えたら「高っ!」って思いますよね?どんなに美味しくても、ただそれだけであれば、「やっぱり高いね…」っていう印象だと思うんですよ。
でもそこのお店は、まず入店するとオーナーシェフの方が積極的にコミュニケーションを取ってくださるんです。お店に来たきっかけを話したり、ジェラートの素材のこだわりや作る工程のお話を聞いたりして楽しい雰囲気になってきたところでジェラートができあがって、いざ食べると、ゾクゾクするほど美味しいんです。
その時、あぁ「UX」ってこういうことだよな、と感じたんですよね。ファーストインプレッションからもう体験が始まっていて、サービスが提供されるまでの過程や食べ終わった後の気持ち、そのすべてが顧客満足に影響するんだなと。実際に、美味しいだけじゃなくて本当に良い時間を過ごせて、これは1700円払った価値があったな…と思えました。
ーー味はもちろん、最初の挨拶からメニューを選んで、食べ終わるまで全てのサービスに感動したんですね。
そうなんです。正直言うと、もともとはただアイスを食べに行っただけでした(笑)。でもその時、新しい体験をしてみることの大切さに気づかされました。「こんなサービスを提供できたらファンになってもらえそう」「一時的な価値提供だけじゃなく、長く使い続けてもらうためには…」と、自分のサービスづくりのアイデアにつながった気がしました。
アイデアは結局、自分の経験からしか生まれない。だからできるだけいつもと違う新しい体験をして、できるだけ多くのことを感じる。そこでの気づきや感動を言語化して、ノートにメモする。こういう繰り返しで、サービスづくりのレベルを上げていきたいと考えています。日常のどんな体験が、企画や設計のヒントになるか分からないですからね。
フレームワークの活用で、スピード感のあるチームへ
ーー今は企画から、簡単な実装まではプロダクトマネージャーが1人で完結できる環境だと思いますが、開発チームの強みを教えてください。
今の開発チームの最大の強みは、事業戦略と同期したフレームワーク活用ではないでしょうか。これによって共通言語ができたので、コミュニケーションもスムーズになり、エンジニア側もやりやすくなったのではと思います。
例えば、これまでだとサイト内の文言一つ変えるだけでも、エンジニアに依頼して、チェックして、リリースを依頼して…という作業が必要でした。それがフレームワークを使って作成したコンテンツであれば、企画者が自分で変更して、チェックして、リリースまで完結できます。
このフレームワークができるまでは開発内容やサイトに仕組みを理解しづらく、その分ディレクションも難しかったので、効率の悪さやストレスもありました。その時代を経ているからこそ、今の快適な環境には本当に感謝をしています。当時と比べると5倍くらい仕事がしやすくなったんじゃないでしょうか?
企画ーエンジニア間のコミュニケーションに何らかのやりづらさを感じている人にとっては、すごくおすすめの環境だと思いますよ。
フラットさを活かして、より良いサービスを開発したい
大きな構造改革により、この新しいフレームワークが導入されたことによって、全員がゼロスタートになったわけです。その時、チャンスが来たと感じました。
というのも、前提の知識の差はあれど、ここから自分がどれだけ意欲を出して知識をインプットするかによって、自分のポジションが取れたり、自分ならではの得意分野を作れたりできるのではないかと思ったのです。このチャンスを利用して、任されることの幅をもっと広げていけたら…とワクワクしましたね。実際にアサインされる仕事も変わってきて、今思うと大きな節目でした。
ーー変化のタイミングを、自分のチャンスと捉えたんですね。
例えば今年の3月、LiBzCAREERの「個人カルテ画面」を大幅リニューアルしました。それまでは小さな機能改善の担当が多かったので、何から考えていいのかも分からず、当然仕様書も書けないし、デザイナー、エンジニアなど、メンバーの適切な動かし方もわからない。一つ一つ体当たりで仕事を覚えて何とかやりきったけれど、悔しい気持ちがすごく大きくて。
その経験を活かしたのが、まさにもうすぐ表彰イベントを控えているアワード、「Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2021」に関わる機能開発です。デザイナー、エンジニアと認識の齟齬が生まれないように早め早めにコミュニケーションを取り、できる限りスムーズに実装まで漕ぎつけられるよう、前回の悔しさと反省点を活かして必死で取り組みました。
この仕事を経て、今では大きな企画書や仕様書をつくるのも前ほど苦ではなくなりました。自分の可能性を広げてくれたアサインに感謝しています。今後は、エンジニアとしてのバックグラウンドがなくても企画実装できるフレームワークを最大限活用し、期待してくださっているユーザー様に価値をお返しできるよう努めていきたいです。
こんな人と働きたい
ーー最後に、こんな方と働きたいというイメージを教えてください。
LiBのビジョンやミッションに共感し、本気で社会を変えたいと考えている人と一緒に頑張りたいです。あとは、マイナスやネガティブなこともさえも、原動力に変えられる人。今の会社のフェーズでは、整っていないことも多いし、なかなか思う通りに進まないと感じることがあるはずです。でも、それすらも面白がりながら、社会的意義を信じて事業づくりに熱中できる人と一緒に働きたいです。
LiBのビジョン「生きるをもっとポジティブに。」は、サービスを提供する方々だけでなく、この場所を選んだ仲間の人生も対象に含まれています。LiBの目指す未来を一緒に創りながら、自分の人生も一緒に叶えていきたい方との、新しい出会いを楽しみにしています。ぜひご興味を持ったらお声がけください。
【採用募集】
LiBでは、プロダクトマネージャーと、エンジニアを募集しています!
プロダクトマネージャー
https://career.prismy.jp/recruitments/4029172
フロントエンドエンジニア(Nuxt.js)
https://career.prismy.jp/recruitments/4030129
コーポレートエンジニア
https://career.prismy.jp/recruitments/4030127
サーバーエンジニア
https://career.prismy.jp/recruitments/4030128
インタビュー・撮影:岡田 麻未(株式会社LiB)
書き手:高嶋 朝子(株式会社LiB プロダクト部門)
WEBメディアや広告の制作ディレクション、イベントプロモーションなどの仕事をしながら、プライベートでは結婚・出産を経験。2017年、自身のライフイベント経験を活かせる事業テーマに向き合うため、LiBにジョイン。リモートやフレックスを活用して二児の子育てをしながら、コンテンツクリエイティブの企画制作、ライティングを担当。