新しい仕事のカタチで事業と組織をアップデートする

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【経営メンバーに新たにジョイン!】人のウェルビーイングを願う田村が今、LiBで新たな挑戦をする理由

「生きるをもっとポジティブに」をビジョンに掲げ、多様な活躍があふれる社会の実現を目指すLiBに、2022年9月より経営メンバーとして新たに参画した田村 俊太郎。

 

人の幸せを願う真っすぐな想いと、技術×マーケティング×経営というコアスキルを持ち合わせた彼が、新たな挑戦のステージにLiBを選んだ理由とは?事業と組織のグロースを牽引するフレッシュなリーダーとしての期待を込め、代表の松本と共に話を聞きました。(松本はオンラインでインタビューに参加しました)

田村 俊太郎(経営企画/LIBZ エキスパート事業責任者)
PROFILE
田村 俊太郎(経営企画/LIBZ エキスパート事業責任者)
東京大学大学院修了後、2014年株式会社サイバーエージェント入社。1年目より子会社に配属され、事業会社の急成長に執行役員として貢献。数学/技術/マーケティング/ファイナンスに強みを持ち、事業責任者/子会社創業/財務責任者などに従事した後、2022年9月にLiBに参画。
松本 洋介(代表取締役社長)
PROFILE
松本 洋介(代表取締役社長)
2003年に株式会社リクルート入社。タウンワーク、ホットペッパーでは全国営業MVPとして受賞歴多数。その後トレンダーズ株式会社に入社し、取締役COOとして東証マザーズ上場を実現。2014年LiBを創業し代表取締役に就任。

技術×マーケティング×経営がキャリアのコア

ーまず、LiBに入社するまでのキャリアを簡単に教えてください。

田村:サイバーエージェントに新卒入社して、1年目から子会社に配属となり、エンジニアを経て5〜6年マーケターとしてキャリアを積んだのちに、経営管理にも関わることになりました。

大学院修了までアルバイトで6年勤めた、鉄緑会という受験専門塾の講師を続けるか迷ったのですが、塾長のすすめで社会に出ることに。大好きな講師の仕事を辞めてまで働くのだから、楽しく成長できる環境がいい、と考えて選んだのがサイバーエージェントでした。

入社後はまずエンジニアに挑戦したのですが、経営や企画などあちらこちらに関心が分散してしまったこともあり、大きな成果を出せずにいました。自分にとって初めての挫折体験だったかもしれません。のちにマーケティングも兼務することになると、苦労せずに成果がどんどん出せるようになりました。今思うとあの挫折体験は、仕事において自身の強みを活かすことの重要性に気づくことができた転機だったと思います。

その後、孫会社創業や経営管理の挑戦機会をいただき、技術×マーケティング×経営という自分のキャリアのコアができあがってきた感じですね。

 

願うは人のウェルビーイング。LiBを新たなチャレンジの場所に

ーそんな中で、なぜ転職を考え始めたのでしょうか?

田村:サイバーエージェントは「楽しく成長できる環境」として間違いない場所だったのですが、社会人10年目に差し掛かるあたりで、自分が人生をかけてやりたいことがより明確になったのです。

新卒の頃から決めていた自分のテーマは、「目の前の人を幸せにすること」と「世の中にインパクトを与えること」を両立していくこと。後者の方が実現が難しいことなので、前職では後者を重視して過ごしてきました。

社会人10年目が近づいた頃、「どうせインパクトを起こすなら、自分が本当にやりたい領域で挑戦したい」と思うようになりました。僕は塾講師の原体験から、人の成長や自己実現に貢献することに特別な思いがあります。今後はそれを、より直接的な形で実現したいと考えました。

まずは自身のキャリア解像度を高めようと、情報収集のために試しにスカウト媒体に登録してみたところ、洋介さんからメッセージをもらったのです。

松本:僕自身も新卒の就活でサイバーエージェント社に内定をもらっていたり、その後に前職のトレンダーズが一時期グループ会社になったりとご縁が重なった関係で、素直に話してみたいと思ったんですよね。

田村:大量に届くスカウトの中で、洋介さんのメッセージは熱量が圧倒的でした。ちゃんと僕という人間を見てくれているような内容で、思わずすぐに返信をしました。LiBのことはもともと存在を知っていて、勢いのあるベンチャーだという認識だったので、その社長からメッセージをもらえたのは純粋にうれしかったんです。

松本:結局、一個人としてキャリア相談に乗るような形になりましたよね。現職に残るという選択肢もあったので、正しい意思決定のために、まずは転職する場合の選択肢の解像度を上げにいくことを提案しました。

田村転職させよう、LiBに採用しよう、という空気は本当に1ミリもなく、シンプルに自分の幸せのために相談に乗ってくださったので、本当に信頼できる素敵な人だと感じ、いただいたアドバイス通りシンプルにやってみよう!と思いました。その一環で、取締役の近藤さんを紹介してもらったのです。

松本:それも「LiBの近藤さん」というよりは、田村さんの人生の先輩としてのライトパーソンだと思って紹介したんですよね。技術のバックグラウンドを持ちながら経営をやっていて、それでいて人や教育にも関心がある。こんなに共通項がある人っていないと思うんです。キャリアの分岐点に立っている田村さんへ、芯を食った意見を提供できるに違いないと思って、自信を持っておすすめしました。

田村:近藤さんとの面談で心に残っているのは、ちょっと意地悪な質問をされて、そのおかげで自分の方向性が定まったことです。それは、僕の二つの成功体験…具体的には「チームで事を成した経験」「経営管理として成果を出した経験」という、ある意味対照的な二つのうち、もし今後はどちらか一つしか選べないとしたらどっちをやりたい?という質問でした。

僕としては「両方やりたい」が本音だったのですが、そこで改めて自分自身に問いかけたときに、自分はやっぱり人やチームが好きで、それが自分自身のコアだという結論に行き着いたんです。

キャリアパスとしても、直近の経験からCFOなどの道を漠然と描いていたのですが、本当にそれでよいのか、今そこに限定しなくてもよいのではないか、と気づかせてもらいました。

松本:すごく近藤さんっぽいですね(笑)。近藤さんからは面談後に、「何がなんでも田村さんに会ってくれ」と頼まれた理由がよくわかった、と聞きました。根っこの価値観が同じなんですよね。その時点でも「LiBに来てほしい」とお伝えはしませんでしたが、田村さんにとって最も納得のいく未来を掴んでほしい、それを実現する場所としてLiBを選んでもらえたら最高だな、と思っていました。

田村:他にも自分のテーマである「人のウェルビーイング」を軸に、教育系の会社などを検討していましたが、おっしゃる通り、根っこが一致している会社としてLiBも候補に残りました。もともと「ヒト、モノ、カネ」の中で「ヒト」が好きな経営者がいる会社がよいと考えていましたし、LiBは表面的にはHRビジネスだけど、「1人の可能性をどこまでも活かせる仕事のカタチをつくっていく。」というミッション実現のためのプラットフォーム構築をコアとしている点に惹かれました。洋介さんと何度も面談をする中で共感が深まっていき、入社を決めました。

ー入社が決まった田村さんに、社長として何を期待しましたか?

松本:今のLiBは構造改革を経て土台が整ってきた時期なので、田村さんのような方をお迎えするには最適なタイミングでした。グロース期に突入するときに、田村さんが持つ「技術×マーケティング×経営」というケイパビリティは、まさにLiBが強化すべきポイントのど真ん中なのです。

さらにその根っこでは「人のウェルビーイング」を真っすぐに願っている。これ以上ないライトパーソンだと思いました。「ヒト、モノ、カネ」の話がありましたが、事業のグロースに長けた人の中で、「ヒト」に関心がある人って意外と多くないんですよね。

だからまずは、曇りなき眼で今のLiBを見て、率直にフィードバックをしてほしいとお願いしました。経営に関わるレイヤーの方の一番最初かつ一番大事な仕事は、自分の最適ミッションを自分で置くことですからね。

 

LiBの提供価値は、自分自身が大事にしてきたこと

ーそんな期待を受けて、実際に入社してみていかがでしたか?

田村:ビジョン・ミッションの一貫性や人のウェルビーイングへの想いなど、ずれてほしくない部分が本当に1ミリもずれていないのが素晴らしいなと思いました。

LiBが提供価値として大事にしている「認識と行動のアップデート」を、経営メンバーが皆ちゃんと体現していることもすごく好印象でした。役職にあぐらをかくようなことは一切なく、フィードバックや提案を嫌な顔一つせず受け止め、課題として認識し、変化していこうという前向きな姿勢を全員が持っています。

自分も夢中になればなるほど視野が狭くなる自覚があり、意識的に謙虚さを大事にしています。言葉の表現は違えど、同じものを大切にしてきたのだな…と改めて感じたのです。

あと、前職の頃から感じていたことですが、やっぱり会社は社長に似ると思っていて。洋介さんが集めたコミュニティだから、洋介さんの色が出ているなと思いますね。

松本:自分ではあまりわからないけど、社風には特徴がありますよね。ヒエラルキーがないところは、たしかに僕っぽいかもしれないです。

ー入社後に感じたLiBの Good と More をそれぞれ教えていただけますか?

田村:Goodは、ビジョン・ミッションへの圧倒的共感に加えて、技術力の高さが強みだと思いました。「目の前の人を幸せにすること」と「世の中にインパクトを与えること」を両立しようとすると、技術の力が絶対に必要になります。既にある仕組みや近藤さんの思考など、総合的な技術力の強さを感じました。

Moreは、前提となるビジョン・ミッションがしっかりと一致している上で、Howの部分にはさまざまな課題があると感じました。これは過去の構造改革を乗り越えるためには必要だった部分だと捉えています。具体的に挙げると、逆算ではなく積み上げの思考が強かったり、定量よりも定性的な会話が多かったり、あれもこれも追いかけようとして捨てられなくなっていたりする点ですね。

松本:今聞いていて、Moreは自分そのものだと思いましたね。会社は社長に似るという話、Moreの部分でしっくりきてしまいました(苦笑)。

 

経営課題を整理した後は、事業と組織のグロースに挑戦

ーそんな More にピン留めして、まずは経営企画として活躍されていましたね。

田村:「まずフラットに全部を見てフィードバックする、その上で自分のミッションを決める」という洋介さんからの期待にスピーディに応えようとすると、重要な数字にアクセスしやすく、かつ自由に全体を見ることができるポジションとして経営企画が最適だと考えました。

まずはKPIマネジメントと管理会計の2点に絞って整理しました。KPIマネジメントは、あれもこれも追いかけようとしていた状態から整理し、今何に重点を置くべきなのかを明確に。また管理会計はかなり煩雑で管理しにくい状態になっていたので、すべての数字を見に行って財管一致させ、適切な投資判断ができる状態に整えました。

ベンチャーなので管理と価値創造とのバランスが重要なのですが、LiBがこれからグロースを目指す時に正しい投資判断をするためには、絶対に今やっておくべきだと考えたのです。また、その上で中期経営計画の策定と、そこから逆算したPL計画と難所の言語化、競争力の源泉とカルチャー強化、社内研修(ITスキル・マーケティング・マインド)の推進などに取り組みました。

ーさらにこれから、LIBZ エキスパートの事業責任者に就任予定ですね。

田村:既に年明けから引継ぎのためにチームを見させてもらっていて、4月から正式にバトンを受け継ぐ予定です。

松本:経緯としては、LiBは構造改革の過程でカスタマードリブンに振り切ったこともあり、気がついたら法人営業がゼロという状況になっていたんです。今後さらなる価値提供をし続けるためには、まさに今、再び法人側に向き合うべきタイミングが来ていると考えています。そのライトパーソンが、これまでLIBZ エキスパートの事業を牽引してくれた佐藤さんです。彼に、会社の次の最重要課題を任せる形になったわけです。

佐藤さんが立ち上げからPMFまで尽力してくれたLIBZ エキスパートは、全社に先駆けてグロース期に入ります。グロースの肝となる事業レバーを変えにいくべきタイミングで、他の人が見に行ってアップデートをするのがベストだと判断しました。そのバトンタッチ先として、田村さんに決まったのです。

田村:経営メンバー皆で話し合った末の結論でしたよね。自分としても、全体最適で考えるとベストな体制だと捉えています。

ー事業やチームを見始めて数か月経ちましたが、いかがですか?

田村:LiBでは役割にこだわらずに何でもやりたいと考えていましたが、その前提がある中でも、特にLIBZ エキスパートの事業は自分がやる意義を感じています。

LIBZ エキスパートは、リモートワーク×業務委託でのマッチング事業です。ご家庭の事情で時間や場所の制約がある人に対してキャリアを諦めずに働ける機会を提供したり、リスキリング後の出口としての機会を提供したり、人の可能性を引き出していくポテンシャルがあります。大きく捉えると、人材業界の不と教育業界の不、その両方を解決できる可能性を秘めているわけです。自分自身のテーマと重なるところが多いのでワクワクしますね。

PMFしたばかりの事業なので、今は成果目標と進化目標の両方を追うタイミングです。未来のありたい姿をチーム全員でイメージして、足元の業績を守りながらさらなるアップデートのための武器を揃えていきたいと思っています。難しい挑戦ですが、やりがいがあります。

松本:「こんな組織にしていきたい」というイメージはありますか?

田村:「人が育つ組織」にしていきたいですね。チーム全員の「決断の機会」を増やしていきたいと考えています。決断経験でしかできない成長があると思っているので、責任の所在を明確にし、各々で意思決定をしてスピーディに進んでいく組織を創っていきたいです。

 

「良い失敗」をたくさん積み重ねて、自分をアップデートしたい

ーでは、社長から田村さんに、改めて期待を込めてメッセージをお願いします。

松本:LiBがこれからオンリーワンの存在になるためには、正解か不正解かわからない意思決定をたくさん繰り返していく必要があります。その上で僕は、リーダーは「恥をかく仕事」であると思っていて。決めないリーダーが一番ダメで、正解も不正解もない中で、右か左かをちゃんと決めていくことこそがリーダーの仕事だと考えています。

その過程で、もちろん失敗したり、恥をかくこともあるでしょう。自分で決め、自分が語り、失敗したら自分の言葉で撤回し、自分の言葉で謝り、さらにまた次の道を決める。この繰り返しです。それでも諦めずに人に向き合う。そして、それでも諦めずに人がついてきてくれる。これこそが真のリーダーシップです。

既にLiBは田村さんから、多くのものをもらいました。じゃあ、LiBが田村さんにあげられるものは何か?というと、「良い失敗をたくさんできる環境」かなと思っています。どんなに失敗しても、経営陣も社員のみんなも、真っすぐに人を信じている田村さんのことが好きだと思います。だから迷わずどんどん経験をして、骨太のリーダーになってください。

田村:ありがとうございます。僕自身、自分で言うのもなんですが、LiBの皆さんには今のところ何でもできる人だと思われている節があるような気がしていて。でも実際は苦手なこともたくさんあるし、すごく不器用なところもあります。

今やろうとしている挑戦は、これまでの自分のやり方だけだと絶対にうまくいかないと思っています。だから失敗をさせてもらえるのはありがたいですし、この機会を活用して自分自身をアップデートしていこう、と心に決めています。事業が伸びると人が育つので、必ず結果を出して、皆で成長して景色を変えていきたいです。

松本:どんな会社も、どんなムーブメントも「たった一人の熱狂から始まっている」とよく言われますよね。客観的に見ても閉塞感がある今の日本に、「田村さん」という登場人物はかなり意味があると思うんです。こんなに真っすぐに人の可能性を信じていて、言葉だけではなく確固たるWillがあり、さらにWillだけはなく、経営・技術・マーケティング・教育といった武器も持っている。Willと武器を兼ね備えているのって、かなり稀有な存在じゃないですか。

田村さんは、スカウトをきっかけに出会ったあの日から、印象が変わっていません。だから、その真っすぐな想いのまま田村さんらしく頑張ってほしいんです。次世代に明るい未来を受け継ぐために、まずは「働く」のアップデートを通して、一緒にビジョンを実現していきたいですね。

 

皆が創りあげたチームで、ビジョン・ミッションを成し遂げる

ー最後に、田村さんからメッセージをお願いします。

田村:LiBは、今の自分にとって最高の環境です。洋介さんが立ち上げたコミュニティですが、同時に皆さんが創りあげたコミュニティでもあると感じています。社員、経営陣、取引先やステークホルダーの皆さま、関わるすべての方々によって創りあげられた素晴らしい環境に、心から感謝をしています。

まだまだ小さなベンチャーですが、限られた人だけではなく、より多くの人に価値を届けたいと思っています。そしてLiBは、力を合わせれば成し遂げられるチームだと信じています。皆で楽しみながら、ビジョン・ミッションの実現に向けて成長していきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします!

 

 

 

田村さんってこんな人!

★プライベートで最近ハマっていることは?
家族で公園を散歩することです!

★LiBの3つの行動指針(Stack up Value・Act Direct・Get Insight)の中で一番好きなものはなんですか?その理由も教えてください!
Stack up Valueです。仕事には「PL的な仕事(緊急かつ重要)」と「BS的な仕事(緊急でないが重要)」があります。そのどちらも大切ですが、サステナブルな成長をし続けられるよう、BS的な積み上げを増やしていきたいです。

★田村さんが思う「LiBあるある」を教えてください!
「ヒト・モノ・カネ」で「ヒト」が好きな人たちが集まっていることもあり、皆すごく優しいです!
多様性が受け入れられ、建設的な率直さと心理的安全性が両立できていると思います。

★田村さんにとっての自分らしい仕事のカタチとは?
LiB入社と同タイミングで、プラススイッチという会社を創業しました。
LiBとプラススイッチの両方の活動を通じて、身の回りから世の中へとウェルビーイングの輪を広げていきたいです。

 

 

インタビュー・ライティング・構成:高嶋 朝子(株式会社LiB)
撮影:岡田 麻未(株式会社LiB)

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