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誰かをポジティブにする仕事で、社会に恩送りを
ー新卒でLiBに入社するまでの経緯を教えてください。
経済学部で、かつもともとは理系だったこともあり、自分の周囲には大手コンサルで働く先輩がたくさんいました。なんとなく自分もその道に進むのかな…と思い、OBOG訪問をしてみたのですが、どうも違和感があったんですよね。仕事内容への違和感ではなく、純粋にもう少し「楽しそうに働いている感じ」が欲しいな…と思ったのです。
じゃあ、楽しく働いている社会人は一体どこにいるんだろう?と考えたときに、お世話になっている先輩がベンチャーで楽しそうに仕事をしているのを思い出し、ベンチャー企業への就職に興味を持ちました。実際にインターンの面接を受けてみると雰囲気がわかり、大手よりも自分に合っているかもしれない…と気づいたのです。
次に、「楽しく働けること」に加えて何があれば満たされるだろうか?と考えました。まず大事なのは「成長できる環境であること」。さらに、自分が働いても誰も幸せにならないのは絶対に嫌だったので、「社会的意義のある仕事ができること」が自分にとっての最終的な判断軸になりました。
ーなぜLiBを選び、入社を決めたのですか?
業界問わずいろいろなベンチャー企業を受けたのですが、他はあまりピンと来ず、最後まで残ったのがLiBでした。判断のポイントは、ビジョンが60、人が40。LiBの場合は特に、「生きるをもっとポジティブに」というビジョンに強く惹かれたのです。
これは自身の原体験が大きく影響しているのですが、僕は幼少期から長い間、前向きになれない時期が続いていました。そんな中、大学受験の塾の先生との出会いが僕の思考を大きく変えてくれたのです。「学力の向上は内面の向上から」という考え方で、僕の人間的成長にコミットしてくれる人でした。今でも、人としての根幹の部分はその先生に鍛えてもらったと思っています。
決して明るいとは言い難かったこれまでの自分の人生が、たった一人の人との関わりによって180度変わった。そういうことができる人って純粋にかっこいいし、自分もそうなりたいと思っていたんです。だから、自分が介在することによって誰かの人生がポジティブになるような仕事ができれば、社会に対して恩送りができるような気がしたのです。
さらにもう一つキーワードがあるとすれば、それは「仕組み化」です。学生時代にネパールで教育支援活動をしていたのですが、そのやり方は、自分たちの団体がなくなってしまえばもう支援は続かない…という刹那的なものでした。頑張って良いことをしても、永続的に価値が提供され続けなければ意味がない、そのためには仕組み化が重要なのだ、と学生ながらに感じていたので、LiBが「仕組みで解決」することにこだわっていると知った時にすぐにピンと来たのです。
「恩送り」と「仕組み化」、まさに自分が仕事を通してやりたいことが、LiBでならできるかもしれない…と思ったんですよね。
▲学生時代、教育支援をしていたネパールにて。ここで「仕組み化」の重要性に気づく
ー選考はどうでしたか?
最終面接で、代表の松本から「本当の君が今ひとつ見えない」と言われたことが心に残っています。自分は普通に会話をしていたつもりだったのですが、「面接用に作った自分なのではないか」と指摘されてしまったのです。今振り返ればたしかに理論武装をしていたかもしれないと思いますが、他社の面接でもそんなことを言われたことはなかったので、かなり戸惑いました。そこから出直して、1か月後にもう一度最終面接をすることになり、次はできる限り素の自分で臨み、晴れて内定をいただくことができました。
ー「人」も判断軸だったということですが、社員と話す機会はありましたか?
選考の過程で、5名以上の社員の方に会わせていただきました。皆さんに共通して特徴的だと思ったのは、「就活生」ではなく「安藤界」に向き合ってくれている、という印象です。アトラクトしよう、なんとか志望度を上げてもらおうという意図は感じさせず、自分という人間について純粋に知ろうとしてくれている気がしましたし、面接官ではなく人生の先輩として接してもらったような感覚がありました。他社と比べて「人」の印象がよかったのは、そのコミュニケーションのおかげだと思います。
葛藤だらけの1年目、初めて貢献実感を得られた2年目
ーそして2020年4月、コロナによる緊急事態宣言、さらに会社の構造改革の真っ只中で入社しましたね。
はい。外出自粛で出社できないなどイレギュラーな事態に戸惑いはありましたが、改めて当時を振り返ると、自分が置かれている状況をちゃんと理解できていなかったような気がします。社会に出たばかりの自分のことを、なんとなく「お客様」のように捉えていました。
オフィスで人に会うのもままならない状況の中で仕事が始まり、最初の配属はインサイドセールスでした。業務知識はもちろん、社会人としてのコミュニケーション能力もまだまだな状態だったので、どうにもうまくいかずしんどい時期が続きました。
コロナ禍が今後どうなるか誰も予想ができない不安の中、同期が一人退職。自分も行動にこそ移しませんでしたが、退職が頭をよぎったことも正直ありました。でもここで逃げたら、きっと自己嫌悪に陥ってしまう。その一心で留まっていましたね。
ーLIBZ エキスパートに異動してから変化があったようですね。
はい。つい最近まで直属の上司であった、佐藤の下に配属されたことが大きかったですね。
佐藤は、内定者時代の1on1や合宿でいつも真っすぐ自分に向き合ってくれて、ぐうの音も出ないほどにフィードバックをしてくれました。利害関係なしに自分のことを応援してくれていたので、入社前から師事していたのです。この人についていったら成長できるかもしれない、と思っていたので、晴れて配下に就くことが決まったときは、「もう逃げられない」という気持ちでした。やっと社会人としての覚悟が決まった感じでしたね。
正直、新卒1年目はここ10年間ぐらいで最も精神的にきつい1年だったと思いますが、異動後に必死に目の前の仕事に向き合っているうちに回復していって、2年目の4月にはもう、いつもの自分を取り戻していました。
ー異動後は、主にどんな仕事を担当したのですか?
新規会員獲得のための集客です。当時はLIBZ エキスパートもまだ立ち上がったばかりの新規事業だったため、手が回っていない細かい業務がたくさん転がっている状態。自分に何ができるかわからない中で、一つひとつかじっていくことにしました。
その中でもスプレッドシートを駆使したデータ集計などは相性がよく、率先して取り組みました。たまたま既存メンバーに得意な人がいなかったことから、運よく自分の価値を発揮できる分野を見つけることができたのです。それをきっかけに、集客のためのデータ分析や企画まで任せてもらえるようになりました。初めて「人の役に立てているかもしれない」と思えましたね。
ー印象に残っている仕事はありますか?
2年目の秋に挑戦した、ユーザーのエントリー導線の改善施策です。先月の実績比で2倍以上という、大きな集客効果につなげることができました。
改善する前は、既存サービスの中に新規サービスへの導線を半ばむりやり設けているような形でした。フラットに見たときにとても違和感があったし、ユーザー体験も悪そうだと思ったのです。そこで自ら、改善案を企画。LiBにはエンジニアに依頼しなくてもサービス内のコンテンツを作成できる独自のフレームワークがあるので、それを用いてユーザー導線や画面の表示などを改善してみました。PDCAを回しているうちに効果が出たのでうれしかったですね。初めて仕事が楽しいと思えました。
佐藤に成果と成長を褒めてもらえたのも純粋にうれしかったです。佐藤は事あるごとに「あいつは俺が育てた」と話しているらしいのですが(笑)、自分でも100%そう思っています。今思うと、人生の節目には必ずそういう恩師の存在があるんですよね。
▲3年目の春、社員総会にてBEST VALUABLE MEMBERを受賞。「恩師」の佐藤と記念撮影
師匠がたくさんいる環境で、「自由にやっていいよ」
ーでは、今取り組んでいる仕事についても教えてください。
今年の4月から仕事の幅が広がり、サービスの会員様全般を管轄する部署に配属になりました。今まで取り組んできた新規獲得に加え、CRMの企画などを勉強中です。
具体的に言うと、LIBZというサービスでまだご支援しきれていない会員様たちのタイミングキャッチを仕組み化し、その人たちが本当に転職したいという状態になったときに、適切なサポートが受けられるようにする、という取り組みです。
LIBZでは「ステップを踏む」というプロセスを大事にしており、その人に合った適切なステップで、自分のキャリアに対する解像度を上げてもらいます。そのためにコンテンツを作ったり、画面遷移を工夫したり、バナーの配置を考えたりしています。
ー何が一番おもしろいですか?
正直に言うと今はまだ、おもしろさよりも力不足だと感じることの方が多いです(苦笑)。
というのも、これまでのチームでは企画やUX設計などの経験者が少なかったため、ある意味自己流でPDCAを回してきたのですが、今の部署はマーケティングのスキルも経験も豊富な先輩方ばかり。いつもボコボコに言われながら鍛えられています(笑)。最初はしんどかったのですが、今は一周回って楽しくなってきました。これまでの自分だと通用しないので、もっともっと自分にできることを増やして頑張りたいです。
今は、LIBZ エキスパートの先輩と現部署の上長、それぞれに1on1をしてもらって、日々学ばせてもらっています。尊敬できる師匠がいっぱいいるというのは、僕にとってありがたい環境です。まさに、就職活動の時に求めていた「成長できる環境」そのものです。
ー今後チャレンジしてみたいことはありますか?
育成に興味があります。「自由にやってみていいよ」と言える人になりたいんです。
取締役の近藤がよく、「砂場で遊びながら学ぶ」と表現するのですが、独自のフレームワークを持つLiBには、プログラムを自由に動かして試行錯誤できる環境(=サンドボックス(砂場))があります。僕はこのLiBの砂場で、思う存分遊びながら学び、一つひとつできることを増やしていきました。
きっと佐藤も近藤も、先輩方も、僕が何か決まったことをコツコツやるより、自由に試行錯誤し、自分で発見しながら仕事を進める方が成長するタイプだと見抜いていたのでしょう。いつも「自由にやってみていいよ」と言ってもらえたことで、ここまで成長でき、今の自分があるのだと思っています。
だから今度は自分が「自由にやってみていいよ」と言う側になりたいんです。そのためにはさらに成長して、ゼロから砂場で育った人間がここまで来れるのだ、という説得力を身につけたいですね。
入社以来ずっとフルリモート。自分にとっては快適
ー働き方についても聞かせてください。新卒入社以来ずっとフルリモートですが、いかがですか?
周囲に気を遣わずに業務に集中できるので、もともと人が多い環境が苦手な自分には合っていると思います。新卒からフルリモートだとコミュニケーションの面で困るという話も聞いたりしますが、僕の場合はまったくそのようなことはなく、メリットしか感じていないですね。
ーオフの日はどのように過ごしていますか?
友人と飲みに行ったり、ジムやサウナでリフレッシュしたりしています。ギリシャやローマの歴史が好きなので、塩野七生さんの本にもハマっています。
▲ギリシャにまつわるお気に入りのブロンズ像と愛読書
自由にトライアンドエラーできるのは、ベンチャーの醍醐味
ー最後に、新卒入社者から見て、LiBにはどんな人が合いそうか教えてください。
前述の通り、組織の枠やルールにとらわれすぎず、とにかく自由にトライアンドエラーをさせてもらえる環境は、ベンチャーならではだと思います。就職活動の時、自分は大手よりもベンチャーかも…と直感で選びましたが、間違いなかったと思っています。LiBはその中でも自由にやらせてくれる環境だと思うので、何でも積極的にやってみたい、自分自身で試行錯誤しながら力をつけたい、というタイプの人にはとても良い成長環境なのではないでしょうか。
先輩や上司とのコミュニケーションも非常にフラットで、話しづらいと思ったことはほとんどありません。相談もしやすいし、ボコボコにフィードバックもしてくれるので(笑)、ただただありがたいですね。
ただ、本当に優秀な先輩方が多いので、壁の高さは感じます。早く越えたい、そのためにはまだまだ成長が足りない…と痛感する日々です。そういう、高い壁がある方が燃えるタイプの人にもおもしろいかもしれませんね!
安藤さんってこんな人!
★初任給はどのように使いましたか?
一人暮らしなので、足りていなかった家具を買い揃えました。あとは生活費に消えていきました…。
★LiBの3つの行動指針(Stack up Value・Act Direct・Get Insight)の中で一番好きなものはなんですか?その理由も教えてください!
「Stack up Value」です。短期的な成果と長期的な目線での仕組み化、どちらを優先するのか考える時に、「Stack up Value」が行動指針として掲げられていることで、優先度を下げられがちな長期的な目線の意見も堂々と議論のテーブルに乗せることができるからです。
★安藤さんが思う、LiBのイメージを教えてください!
優しい人が多すぎて、自分が失礼な発言やふるまいをしていることに気がつかないこと(笑)。あとは、みんな一癖持っているので、自分のような癖あり人材にとっても居心地がいいことですね。
★安藤さんにとっての自分らしい仕事のカタチとは?
忖度なく「コト」に向かって仕事ができること。
【採用募集】
LiBでは現在、学生インターン(長期)を募集しています。既に1名の大学生が活躍中!
以下より、お気軽にお問い合わせください。
学生インターン(※卒業年度不問)
https://herp.careers/v1/libcorp/i9mKd3c9R6aW
インタビュー・ライティング:高嶋 朝子(株式会社LiB)
撮影:岡田 麻未(株式会社LiB)