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「自分ごと」として仕事ができる場所がLiBだった
ー学生時代、就職活動はどんな感じでしたか?
大学1〜2年の頃はアルバイトが楽しくて、その仲間と遊んだり飲んだり、いわゆる「大学生らしい生活」を満喫していました。就活を始めたのは3年生になってから。仙台から出て東京で働くことは決めていたものの、情報は乏しかったので、とりあえず説明会やインターンに業界問わず参加しました。そのうちに「会社とは」「就活とは」というのがイメージできてきた感じです。
ー業界や職種の理解も深まっていきましたか?
業界や職種よりもむしろ、自己理解が深まりましたね。いろいろな会社を見ていく中で、自分が何に興味を示しているのか、なぜその会社がよいと思ったのかが少しずつわかってきて、そのうちに「どんな選び方が自分に合っているのか」が定まってきたのです。
ーどんな「軸」だったのでしょうか?
「この会社は何のために存在しているのか」「どんな人が経営していて、その人が何を言っているのか」を確かめるようになりました。それが自分にガチッとハマれば、そこで自分がやる仕事は何でもいいな、と思ったのです。だから就活の中盤以降は「業界」「職種」のフィルターをかけず、会社のビジョン・ミッションを聞いて、それを深掘りして…という作業に時間を使いました。
ーその中でLiBに出会ったわけですね。
はい。就活生同士で情報交換をしたり、よさそうなイベントを探している中で、LiBの1DAYインターンに参加しました。そこで代表の松本の話を聞いて、直感的に「ここに入社するんだろうな」と思ったのです。
当時のLiBはまだ、女性のキャリア支援事業がメインでした。その説明の中で、「私たちは女性の転職支援をしているのではなく、女性の『社会的な居場所』を作っている」という言葉がありました。このキーワードが自分にぶっ刺さり、志望度がグッと上がりました。
なぜこの言葉がそんなにも刺さったのかというと、自分も「居場所」がないように感じていた原体験があったからです。子どもの頃に持病に悩まされ、学校生活や人間関係で辛い思いをしたり、部活をやりたいようにやれなかったり…という経験をしました。自分の居場所は一体どこにあるのだろう?と落ち込んでしまう時期もありました。
就活でいざ自分が社会に出て何をするべきかを考えたときに、そんな辛い経験をした自分だからこそできることがあるのでは?と思ったのです。逆に、これは自分じゃなくてもいいな、ということも見えてきました。他の人と違う、自分だけの経験があるからこそ共感できることを見つけ、「自分ごと」として仕事をしていきたいと考えました。
だから松本の言葉にハッとして、運命的なものを感じてしまったわけです。自分の力を発揮したいのに、さまざまな事情でそれを叶えられずにいる人のもどかしさ。たまたま「女性」という切り口だけど、このテーマは自分も共感できるに違いない。そして、そういう人たちの可能性を広げて居場所をつくる事業を一緒にやりたい。私はきっとこの会社に入るんだろうな…と、勝手に確信してしまったのです(笑)。
▲内定承諾後の記念の一枚
不調な日々を乗り越えた先の異動
ー選考から内定までは順調だったそうですね。
はい。地方在住ということへの配慮もあり、2回の面接で内定が決まりました。内定までは順調だった一方で、そのあとすぐ始まった内定者インターンは苦しかったですね。首都圏在住の同期の皆は週3〜5で出社している中、私は仙台から週1リモート。コミット量も違えば、人間関係や事業についての理解度も圧倒的な差がついてしまって。焦って空回りをして、失敗し…自己肯定感がどん底のまま入社日を迎えたのです。
ー入社の時点で、モヤモヤがあったのですね。
はい。自分なりに頑張りつつもしばらくモヤモヤを引きずって、仕事の成果もイマイチあがらず…。さすがに秋頃になって、「今の状態のままで来年新卒社員が入ってきたときに、かっこいい先輩になれる?」と上長との1on1で喝を入れられ、猛省。そこからスタンスを変えて頑張ることができました。
ーその後もしばらく同じ仕事でしたか?
その後すぐコロナ禍に入り、サービスの変化に合わせて業務も少し変わりました。そのサービスはなかなかうまくいかず、さらにプライベートでの悩みも多い時期で、仕事に前向きになれず再び悶々とする日々が続きました。それでも辞めようとは一度も考えませんでしたね。「会社の存在意義と自分のWillとの重なり」を就活でとことん確認していたからだと思います。
後に、会社のリブランディングを経て担当サービスのクローズが決定。それに伴い、チームが解散して異動することになりました。次は何をするのだろう…と思っていたら、まさかのプロダクト部門だったのです。
プロダクトマネージャーとしての大きな責任を実感
ー突然違う仕事になり、いかがでしたか?
同期2人が先にプロダクト部門に移っていたので前例はありましたし、おもしろそうだなとは思っていましたが、まさか自分が…という感じでしたね。
異動してみて驚いたのは、「相手がヒトかプロダクトか」で考え方がまるで違うということでした。法人営業ではお客様に対して定性面も考慮しながら柔軟なコミュニケーションを取ることが重要ですが、プロダクト開発は原理原則がより定まっており、まずは基本的な作法を身に着けることが重要です。柔軟性にあまり自信がなかった自分には、腰を据えてじっくりと思考できるプロダクト開発の仕事の進め方のほうが合っているのでは…と感じました。
ーまず、どんな仕事をしたのですか?
「LIBZ」の個人ユーザー体験の改善を目的とするプロジェクトにプロダクトマネージャーとしてアサインされました。業務委託でマッチングした会員様の稼働開始〜終了までのUXの、理想と現状の差分をプロダクトを軸に解消する役割です。
ツールの使い方、仕様書の書き方など、基本のオンボーディングはあったものの、その後は基本的にOJT。戦力化するまでは、周囲のプロダクトマネージャーやエンジニアからとにかく一つひとつやりながら学ばせてもらいました。
上長となった近藤からは、「とにかくスピードが大事」という行動原理を叩きこまれました。最初は完成度が低くても仕方ない。でも新しい仕事なんて「やらなければわからないこと」ばかりだから、気にせず最速で経験を積め!という話です。失敗を恐れず、場数を増やすためにまずはスピードを上げるべき。これは今でもそうですし、LiBのカルチャーにおいてはプロダクトマネージャーだけではなく他の職種でも同じだと思います。
ープロダクトマネージャーならではのやりがいはどんなところですか?
自分のアウトプットを実際にお客様が体験するまでの時間が営業職とはだいぶ差があるので、最初は自分の仕事の影響がわかりづらかったのですが、実際につくったものが機能として回り始めたときに、責任の大きさを実感するとともにやりがいを感じました。
例えば異動後最初に手掛けた、ユーザーとの日程調整を自動化するための機能で、リリース後にユーザーが一人、また一人…と設計通りの動きをしているのを自分の目で見たときには感動しましたね。それによって業務効率が上がるだけでなく、お客様の体験もスムーズになり、かつデータも蓄積できるようになる…という効果を実感して、これがプロダクトサイドのやりがいか、と思いました。と同時に、自分の仕様設計に甘さがあったときにも大きな影響を与えてしまうので、その責任も痛感しました。
ー実際に何かやらかしたことはありますか?
何度もあります(笑)。異動したばかりの頃は周囲の皆さんが丁寧にチェックしてフォローしてくれましたが、少し慣れてきて一人で回し始めた頃にいろいろやらかしましたね。必要なレビューをすっ飛ばしてしまったり、QA(プロダクトをリリースする前の事前チェック)が甘かったり…。それによって起こったバグでユーザーの時間を奪ってしまうだけでなく、サービスへの信頼損失、果ては一人の人のキャリアの機会損失にも繋がりかねないので、責任の重さを痛感し、身を引き締めています。
ー仕事で関わる人の雰囲気はどうですか?
本当に皆さんから学ばせてもらったのですが、特に同期の2人には刺激をもらいました。2人は私より早くプロダクト部門に異動していて、内田はForbes JAPAN WOMEN AWARDという大きなプロジェクトを完遂させた後にリニューアル対応に奔走していましたし、鈴野はプロダクトマネージャーの古株としてリーダーシップを発揮していて、皆からとても頼られているのがわかりました。そこに他部署からノコノコと現れた私…という感じで(笑)。存在感や発言力、周囲からの信頼感などに歴然とした差を感じ、この差を早く縮めなきゃ!と良い意味での焦りを与えてくれましたね。
▲2019年新卒同期メンバーと
異動前はまったく関わりのなかったエンジニアの皆さんにも、日々学ばせてもらっています。LiBのエンジニアは皆そろって目的志向で、現場のオペレーションへの理解も深いので、「この目的でこう使いたいなら、そもそもこうしたらどうですか」という逆提案も積極的にくれます。コミュニケーションもスムーズで、安心して頼れますし、気づきをもらえる存在です。
サービスの未来につながるデータ活用を、自分が推進する
ー現在の仕事についても教えてください。
半年前から組織体制が変わり、プロダクトマネージャーは各領域に配属される形になりました。自分の担当はワークマネジメントという領域です。具体的には、業務委託で稼働中の会員様の稼働のマネジメントやUXの改善を行っています。
「LIBZ」の業務委託マッチングサービスは、マッチングして終わりではなく、会員様が稼働先の企業で活躍できるよう、LiBが企業との間に入ってコンディション面のサポートやキャリア支援を行います。なぜならこのサービスは、業務委託での就労で活躍の機会を活かして、社員として登用されたり転職したりする「ステップ転職」の実現をゴールとしているからです。ワークマネジメントはその実現のための重要な機能であり、そこに紐づくためならなんでもやる、というのがミッションです。
ー聞くところによると、特にここ最近、大活躍しているとか。
もともとスプレッドシートの活用が得意だったので、ダッシュボードを作成してデータを分析したり打ち手を考えたりするのが大好きで、それがちょうど戦略上必要とされていることにピッタリはまったんです。得意なことを活かせる環境はとてもやりがいを感じるので、すごく楽しくやれていますね。
最近は、ある企業の稼働者の精緻な稼働状況のデータを分析・整理し、誰が見てもわかるようにまとめ、その企業で働くかどうか決めかねている会員様に見せる、という企画のトライアルをしました。結果、その情報があるだけで稼働開始後解像度が上がり、面談に進んでもらえるようになりました。企画から推進までチームで協力して進めたものなので、手ごたえがありましたね。
また先日、担当領域内のある重要指標において、先クォーターの2倍を目指すというストレッチ目標を掲げて自分が推進し、無事に達成することができました。自分が先導して戦略・戦術を描き、チームで団結して目標に向かって達成する喜びを味わい、ますます前向きに仕事に取り組むことができています。
ー今後チャレンジしたいことはありますか。
領域問わず、「LIBZ」全体の課題をキャッチして、それをワークマネジメントが持つアセットを活用して解決できるような企画推進をしていきたいです。先ほどの企画も、企業からの「立候補」に対するユーザーの承諾率が低い、という課題を全社会議の場でキャッチしたからこそ始まったものです。手元で蓄積している会員様の精緻なデータは、サービス開発のうえでは宝の山のようなもの。それを活かしきれていないので、自分がそこを推進していきたいですね。
業務委託のマッチングで、その先のキャリアまで支援をしようとしているサービスは他ではなかなかないと思います。しかし高いニーズがあるという手ごたえを感じているので、ワークマネジメントで成功事例を創っていきたいと考えています。
仙台に移住してフルリモートワーク
ー今の働き方についても教えてください。
コロナを機に会社がフルリモートになったこともあり、昨年結婚をきっかけに仙台に移住し、フルリモートで働いています。「いつか子育てするなら地元で」という妻の意向を叶える形になりました。LiBの柔軟なワークスタイルには本当に感謝しています。異動、結婚、転居、と自分にとっての大きな変化が同時にありましたが、すべてポジティブな変化だったので楽しんでやれています。
▲仙台での結婚式
ー ぜひ、新婚生活やオフの日の過ごし方も聞かせてください!
夫婦ともにオンラインゲームが好きなので、ゲーミングPCを購入して日々勤しんでいます。最近、ある世界的ゲームでアジア太平洋地域のTOP16に入って、賞金を獲得しました。仕事でもそうですが、そもそもの性格として、得意領域を狭く深く掘り下げていくのが最高に楽しいんですよね(笑)。
なので新婚生活は基本的にインドアですが、重い腰を上げて外に出かけることもあります。先日は新婚旅行で九州の温泉地を巡ってきました。仕事とゲームで本当に座りっぱなしなので、肩や腰を癒すことができました(笑)。
こんな人と働きたい
ーLiBではどんな人が活躍できると思いますか?
「自己主張と謙虚さのどちらもある人」ですね。スキルや知識は後付けでなんとかなりますが、そもそものパーソナリティや仕事へのスタンスは変えにくいと思っているので。パーソナリティがLiBの価値観や行動指針にフィットする人は活躍できると思います。
ー最後に、就職活動中の学生に一言メッセージをお願いします!
「全力であれ」!全力で考えて行動してさえいれば、いかなる結果であっても納得できるはずです。その過程でLiBと出会って、少しでもピンとくるものがあったら、ぜひ話を聞きに来てほしいですね!
湊さんってこんな人!
★最近プライベートでうれしかったことは何ですか?
最近引っ越して、家の防音性能が上がったり、間取りが広がったりしたこと。趣味(ゲーム・アニメ)や筋トレに思いっきり勤しめるようになりました!
★LiBの3つの行動指針(Stack up Value・Act Direct・Get Insight)の中で一番好きなものはなんですか?その理由も教えてください!
「Stack up Value」です。松本のnoteにもあるように、LiBが経験した実際のハードシングスを経て生まれた血の通った決意なので。一番思い入れがあり、大切にしたいです。
★湊さんが思う、「LiBあるある」を教えてください!
LiBはフルリモート組織で、全国各地にメンバーがいるので、国内旅行をすると「ここは〇〇さんが住んでいるところだ!」とほんわかします(笑)。
★湊さんにとっての自分らしい仕事のカタチとは?
自分と妻の人生をどちらも叶えられる選択肢を取れること。
【採用募集】
LiBでは新卒採用を実施中です!
https://lib-new-graduate.studio.site/
インタビュー・ライティング:高嶋 朝子(株式会社LiB)